こんにちは!tomikaです。
皆さんは、出産した方へのお祝いに、どんなものをプレゼントしていますか?
新しい命が誕生し、期待や不安に満ちているパパ、ママとなった大切な人にとって、どんなものが喜ばれるかというのを考えるのは、とっても楽しいことですよね。
私は友人やお世話になった人に新たな命ができた時に、必ず贈っている本があります。
それが今回ご紹介する本、アリスン・マギー著『ちいさなあなたへ』。
私がなぜこの本を、出産した方へのお祝いに贈っているかについて、この本の紹介とあわせてご紹介していきたいと思います。
皆さんが出産した方へのお祝いの参考の1つになってもらえれば嬉しいです。
この本の著者について
この本の著者は、アメリカ人作家のアリスン・マギーさん。
絵本や児童書、詩などのあらゆる年代の読者を対象とした創作活動を行う。デビュー作の小説『Rainlight』でミネソタ・ブック・アワードを受賞、次作『Shadow Baby』はピューリッツァー賞にノミネートされた。主な絵本に『ちいさなあなたへ』『きみがいま』(ピーター・レイノルズ/絵)、『たくさんのドア』(ユ・テウン/絵、いずれもなかがわちひろ/訳、主婦の友社)、児童書に『ホイッパーウィル川の伝説』(キャシー・アッペルトとの共著、吉井知代子/訳、あすなろ書房)がある。
ちいさなあなたへ
この本は2007年にアメリカで発売されました。
発売されるやいなや、アメリカ中の母親を号泣させ、NYタイムズやAmazonの児童書分野で、ハリー・ポッターをおしのけて1位の座を獲得しました。
母親や、これから母になろうとしている女性、巣立とうとしている子どもたち。
親でいることの喜び、不安、苦しみ、つらさ、寂しさ、子どもへの思いなど、普遍的な真実が、あたたかな絵とシンプルな言葉で語りつくされ、読む人のそれぞれの立場から、それぞれの感動を味わえる一冊として、たくさんの方に愛されています。
著者であるアリスン・マギーさんは、ある日、眠っている娘の姿を眺めた時に、ふとこのように思ったそう。
「この子がどんな夢を見ているのかは、私にはわからない。でもこの子が大きくなったらどんな風になっていくのかを想像することはできる」
そう確信し、階下のキッチンに降りて一気にこの本を書き上げたと語っています。
ちょうど同じ時期に大好きだった祖母を亡くし、祖母との素晴らしい思い出、愛情深く育ててくれた母のこと、そして自分自身が母になったことなど、世代間と世代の途切れなきつながりに思いを馳せたというアリスンさん。
そんな思いが、この本の中に詰まっています。
人生の全てがつまった本
この本の中には、親となった女性が、生まれたての娘の人生に思いをはせている場面がやさしい絵と言葉で綴られています。
人生の中には楽しいことだけではなく、悲しく、つらいことも多くあります。
著者であるアリスンさんは、幸せで豊かな人生の中にある、悲しく、つらいページも本の中に入れました。
「親は子どもが幸せな人生を送ることを願うものですが、人生は決して美しいだけでは終わりません。心が張り裂けそうなことや傷つくことも子どもが豊かな人生を歩むうえで必要なこと。ですから、私はあえてこの絵本に人生における悲しいページを入れたのです」。
「”かなしい しらせに みみを ふさぎたくなる ひも あるだろう。”というページが読者の心を激しく揺さぶるのは、これが人生の真実だからです。本当の悲しみや辛さを理解できないと、逆に本当の幸せや喜びも理解できません。子どもたちに、薄っぺらの人生を歩ませるわけにはいきません。母親としての私自身の心に留めておくためにも、絶対にこのページが必要だと思ったのです」。
こうした人生における表裏を表現したことで、母や娘、読む人のそれぞれの立場から、それぞれの感動を味わえる本となっています。
私がなぜこの本を、出産した方へのお祝いに贈っているか
私がなぜこの本を、出産した方へのお祝いに贈っているか。
それは子どもの成長を見守り、これからすくすくと大切に育ててもらいたいという想いと、辛抱強く育ててくれた母に対する愛情と感謝を振り返ってもらいたいという想いからです。
喜び、悲しみ、葛藤、子どもへの無条件の愛……親であることのすべてが詰まっているこの絵本は、自分自身の年齢や環境、子どもの成長に合わせて何度も読み返したくなる1冊です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はアリスン・マギー著「ちいさなあなたへ」をご紹介しました。
皆さんが出産した方へのお祝いの参考の1つになってもらえれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
tomika